つばさ きまぐれブログ
時を超えてつながる思い(ある入居者様との別れと再会)
2026-03-30
ちょうど館内にお雛様が飾られ、春の足音が聞こえ始めていた昨年の三月。
要支援となったI様は、住み慣れた「つばさ」を離れ、別のホームへと移られることになりました。
最後の日、お雛様の前で記念写真を撮った時のI様の優しい笑顔。
「もうこの笑顔を見ることはできないのだ…」と思うと、胸の奥がじんわりと痛んだのを覚えています。
お別れの朝、私は施設の玄関で、一際綺麗なパンジーに目が留まりました。
こんもりとした花の中に、その花は凛と咲き誇っていました。
「新しい場所でも、I様に幸せが続きますように」
そんな祈りを込めて、急いでしおりに仕立てました。職員全員の寄せ書きを添えたメッセージボードと共に、それをお渡しした時のI様の微笑みは、私の心に深く刻まれました。
季節は巡り、一年。
今年もまた、あの日と同じようにお雛様を飾りました。
完成した雛飾りを前にしたとき、ふと、I様のことを思い出しました。
「お元気にされているだろうか」
「新しい場所でも、笑顔で過ごされているだろうか…」
ふとした瞬間にI様のことを思い出し、その存在の大きさを改めて感じた春の午後でした。
そんな事のあった後日、ケアマネジャーさんからの電話が鳴りました。
「I様が要介護となり、また『つばさ』に戻りたいとおっしゃっています」
その言葉を聞いた瞬間、「ぜひ、お待ちしています」と、弾む声でお返事しました。
一年という月日が流れても、私たちのことを忘れずにいてくださったこと。
そして、人生の次のステップを歩む場所として、再びここを選んでくださったこと。
それは、ケアに携わる私たちにとって、何よりも尊く、嬉しい贈り物でした。
時を越えてつながる想い
三月、再び「つばさ」へと戻られたI様。懐かしい笑顔と共に、新たな生活が始まりました。
戻ってこられてから一週間が過ぎた頃、ふとした折にお部屋を訪ねた時のことです。
そこで私は、思わず息をのむような、光景を目にしました。
棚の上には、あの日お別れの時にお渡ししたメッセージボードが、まるで宝物のように大切に飾られていたのです。
一年前、寂しさをこらえて送り出した私たちの想い。
I様はそれを、離れていた場所でもずっと、心の支えにしてくださっていたのだと気づきました。
色あせないメッセージの向こう側に、I様の「つばさ」への深い愛情を感じ、胸がいっぱいになった瞬間でした。
お雛様の前で一緒に撮った写真、そして温かな言葉たち。
「向こうにいた時も、ずっとテーブルに置いていたんですよ。これを見て、みんなから元気をもらっていたんです」
照れくさそうに笑うI様の言葉を聞いた瞬間、目の奥が熱くなりました。
離れていた時間も、私たちの想いはI様の心の中でずっと息づき、支えになっていたのだと。
私たちの手渡した小さなメッセージが、I様の毎日を繋ぎ、そして再びここへと導いてくれたのだと感じずにはいられませんでした。
「おかえりなさい、I様…」
再び始まった、ここでの穏やかな暮らし。
玄関に綺麗に咲いていたパンジーのように、I様の毎日がたくさんの幸せで彩られることを願って止みません…
私たちはこれからも、これまで以上に心を込めて、その一歩一歩に寄り添い続けます。
要支援となったI様は、住み慣れた「つばさ」を離れ、別のホームへと移られることになりました。
最後の日、お雛様の前で記念写真を撮った時のI様の優しい笑顔。
「もうこの笑顔を見ることはできないのだ…」と思うと、胸の奥がじんわりと痛んだのを覚えています。
お別れの朝、私は施設の玄関で、一際綺麗なパンジーに目が留まりました。
こんもりとした花の中に、その花は凛と咲き誇っていました。
「新しい場所でも、I様に幸せが続きますように」
そんな祈りを込めて、急いでしおりに仕立てました。職員全員の寄せ書きを添えたメッセージボードと共に、それをお渡しした時のI様の微笑みは、私の心に深く刻まれました。
季節は巡り、一年。
今年もまた、あの日と同じようにお雛様を飾りました。
完成した雛飾りを前にしたとき、ふと、I様のことを思い出しました。
「お元気にされているだろうか」
「新しい場所でも、笑顔で過ごされているだろうか…」
ふとした瞬間にI様のことを思い出し、その存在の大きさを改めて感じた春の午後でした。
そんな事のあった後日、ケアマネジャーさんからの電話が鳴りました。
「I様が要介護となり、また『つばさ』に戻りたいとおっしゃっています」
その言葉を聞いた瞬間、「ぜひ、お待ちしています」と、弾む声でお返事しました。
一年という月日が流れても、私たちのことを忘れずにいてくださったこと。
そして、人生の次のステップを歩む場所として、再びここを選んでくださったこと。
それは、ケアに携わる私たちにとって、何よりも尊く、嬉しい贈り物でした。
時を越えてつながる想い
三月、再び「つばさ」へと戻られたI様。懐かしい笑顔と共に、新たな生活が始まりました。
戻ってこられてから一週間が過ぎた頃、ふとした折にお部屋を訪ねた時のことです。
そこで私は、思わず息をのむような、光景を目にしました。
棚の上には、あの日お別れの時にお渡ししたメッセージボードが、まるで宝物のように大切に飾られていたのです。
一年前、寂しさをこらえて送り出した私たちの想い。
I様はそれを、離れていた場所でもずっと、心の支えにしてくださっていたのだと気づきました。
色あせないメッセージの向こう側に、I様の「つばさ」への深い愛情を感じ、胸がいっぱいになった瞬間でした。
お雛様の前で一緒に撮った写真、そして温かな言葉たち。
「向こうにいた時も、ずっとテーブルに置いていたんですよ。これを見て、みんなから元気をもらっていたんです」
照れくさそうに笑うI様の言葉を聞いた瞬間、目の奥が熱くなりました。
離れていた時間も、私たちの想いはI様の心の中でずっと息づき、支えになっていたのだと。
私たちの手渡した小さなメッセージが、I様の毎日を繋ぎ、そして再びここへと導いてくれたのだと感じずにはいられませんでした。
「おかえりなさい、I様…」
再び始まった、ここでの穏やかな暮らし。
玄関に綺麗に咲いていたパンジーのように、I様の毎日がたくさんの幸せで彩られることを願って止みません…
私たちはこれからも、これまで以上に心を込めて、その一歩一歩に寄り添い続けます。

